いつも元気で文句も言わずご飯の時間になると「にゃーにゃー!」と声を出してご飯のお祭りに参加していたあおちゃんが、2月の中旬ごろから少しずつ食欲の低下が見られぽっちゃりしていた体が少しずつ痩せてきた。ご飯の時に必ず来るのですが匂いを嗅ぐと「んー?これじゃないなぁー」と言うような表情で食べる量が減ってきたため今まで食べていたご飯に飽きてしまったのかな?と思いウェットフードや違うフードに変えてみたりいろいろ試してみましたがやはり食欲の減少が変わらなかった。
口の中にできものができたのかな?ストレス?何かの病気?と色々頭によぎり心配になり2月24日に動物病院へ連れて行きました。口の中を見てもらいましたがとても綺麗で特に問題なし、呼吸音、心音も問題なし、ただご飯をあまり食べていないためお腹の中に便が溜まっていない状態とのこと。栄養失調気味の毛並み皮膚感があると。ご飯を食べていないので点滴50CC、ビタミン剤抗生剤の注射を打ってもらい帰宅しました。
しかし、食欲はあまり変わらず食べる量が少なく状態があまり変わらないのと、コロコロしたうんちが軟便に変わり心配になり2月26日にもう一度動物病院を受診しました。その時は少し微熱があり熱を測ってもらったら39度の熱がありました。点滴50CCとビタミン剤と抗生物質と下痢止め、ステロイドを追加して注射してもらい帰宅しました。
その日はあまり食べが良くありませんでしたが27日から今までの食欲低下は何だったのだろうと思う位今までのあおちゃんに戻ってたくさんたくさんご飯を食べてくれました。軟便だったうんちも少しずつ固まり良いうんちに変わっていったのですが、3月1日からまた食欲低下が見られるようになり、やはり心配で3月2日に動物病院を受診しました。その時先生にステロイドに反応した場合考えられる病気として悪性リンパ腫、急性腎不全が考えられますと説明を受けました。私の中では普段のあおちゃんはよくある腎不全の症状として多飲多尿はなく腎不全では無いのではと思っていました。ただ、悪性リンパ腫に関しては可能性はなきにしもあらずと不安を覚えました。注射をしてもらってからまた次の日から元気になってあおちゃん。便もコロコロうんちだったのでもしかしたら何かのスイッチが入りストレスを受けたのかな?と思ったりやっぱり先生が言うようにステロイドに反応していると言うことで悪性リンパ腫なのかもしれない…とても不安になりました。
3月5日のお昼ご飯からまた食べが悪くなり夜ご飯も食べず3月6日の朝ご飯も全く食べませんでした。朝は何度も嘔吐したあとと軟便がありました。嫌な予感…強い不安…恐怖感でいっぱいでした。午前中に動物病院へ受診しました。先生と相談をしました。病気の可能性、原因は確定診断をしなければいけないけど、血液検査である程度の予測はつくし、今後どうしていけばよいかの判断材料にもなるし、私自身の覚悟も考え、その病院でできる範囲の検査をしましょうと言うことで血液検査をすることにしました。
血液検査の結果は、白血球がかなり異常値を示し細かいデータを分析することができないほどの上異常値でした。また肝機能が異常に高くなっており、これはかなりの炎症でやはり悪性リンパ腫の可能性がかなり高いですと告げられました。私は看護師なので説明される前に検査データを見た瞬間に頭が真っ白になりました。
肝臓の値があまりにも高いのでもしかしたら肝臓に転移しているかもしれないとも言われました。腎臓の機能には問題がなかったため消去法でいくとやはり消化器系の悪性リンパ腫の可能性が一番高いと説明を受けました。ただ確定診断をするためには針生検などを行わなければいけないので高度医療を行っている病院か大学病院で検査をしなければいけないのとあおちゃん自身に負担がかかってしまうので確定診断をする事はやめました。
悪性リンパ腫は血液の癌です。転移している可能性もあると言う事はかなり状態が悪いことが看護師であるのでわかります。抗がん剤治療をし寛解しても大抵は再発するそうです。いわゆるターミナル期に入っていることを認めたくないけど辛いけど受け止めなければいけない。あおちゃんには穏やかに過ごしてほしい痛い思いや辛い思いはして欲しくない。ごはんを食べないからと強制給餌の選択肢は私にはありません。看護師として家族のお願いで食べれない患者さんに無理矢理ゼリーやとろみ食を食べさせていた時、患者さんが可哀想で仕方なかった。だって、食べる意欲がない人に無理矢理口に入れ込むなんて辛すぎる。人は食べなくなると点滴をしていても2週間から1ヶ月で息を引き取ります。猫も一緒。無理矢理は絶対ない。食べれる分だけ好きなものを食べたい時、食べれる時に食べさせてあげたい。
猫は最後はつらく苦しい思いをするそうです。つらく苦しい思いをして欲しくない。かわいいかわいいかわいいかわいいあおちゃんがそんな思いをして欲しくないと先生に話をし先生もどうしても苦しんでいるようだったら苦しまない方法もあるので相談してくださいと言われ、3回分のステロイドの注射をもらい様子を診ながら注射してくださいと言われ帰宅しました。
私は、看護師として約百人の患者さんのターミナル期、急変時、患者さんの最期の看取りを経験しました。冷静に家族と患者さんと向き合うこともできるようになりました。だけど、今回は違う。大切で大好きなあおちゃんがもう少しでお別れしてしまうかもしれないと思うだけで胸が張り裂けそうになる。でも、今この瞬間もあおちゃんは生きている。今日の朝も時間はかかったけどごはん食べることができた。そんな一生懸命生きているあおちゃんに対し、泣いてばかりいるのは失礼だ。電車に乗っていても、歩いていても、仕事中でもかってに涙が溢れてくる。ごめんね。あおちゃん。私がしっかりしないとね!1秒たりとも時間を無駄にせず、あおちゃんと向き合う。小さなことでも、大きな愛をこめてやることならできる。いつでも喜びにあふれた笑顔をむけることならできる。世話するだけでなく私の心と感謝の気持ちで接していきたい。
今、振り返るのはダメ!
あおちゃんを家族として迎え入れる時、決めたんでしょ?
自分であの時、自分であおちゃんと一緒に歩む道を選んだんでしょ?
だったら、謝ったりしたらダメ!泣くのもダメ!
ひたすら真っすぐあおちゃんをだけを見て歩いていく!
あおちゃんの背中を見るのが好き!
これからもずっと この先もずっと!
あおちゃん!