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みうちゃん 膝蓋骨内方脱臼 チンチラペルシャ 体験談(症例)
みうちゃんの足の異変に気がついたのは2016年10月初旬。時々お座りしていると左脚がすーっと滑る様に横に流れていったり、歩く姿がなんか変かなと。見ていてもあれっ!?普通!?みたいにおかしい様な普通な様な…。ハッキリとした症状は無く…。只…私が新聞を読んでいるとき新聞に乗って来るとやっぱりお座りの脚が流れる…。それが気になった時、たまたま、はなちゃんの脚の爪に異常が出て…病院に行く事になり、一緒にみうも連れて行こう!!と行った所…問診で脚が流れる…イコール…膝の皿が外れている証拠…代表的な症状との事。触診すると簡単に外れたり戻したりできました。
かかりつけの動物病院では手術が出来ないとの事。手術以外では治らない事。悪化すれば歩けなくなるかも知れない事。対処療法としては消炎剤を飲む事位…。猫は犬と筋肉や靭帯の動き方使い方が違うので手術してもしなくても大変な事…。犬以上に大変な病気で有る事。ネコの脱臼は重いとの事。
2日間薬(消炎剤)を飲んでみましたが悪化して…皿がハズレるとカメレオンの様に止まって歩き出す姿勢のまま前後に揺れて一歩が踏み出せない様になりそのたび私が皿を正しい位置に戻してやりました…。一気に悪化した事で外れてカメレオンになるみうを見るたびかわいそうで見ていられませんでした。まだ3歳まだまだ猫人生これから…。すぐに手術の覚悟を決め、かかりつけ医に電話して整形専門病院に予約してもらいました。
事前にかかりつけ医で血液検査の指示が有り、10月17日に採血して23日に整形専門病院初診してレントゲンと触診で…手術するか経過観察かと言われ…手術をしてもらう事を選択しました。院長先生は学会や講義の為海外行ったり来たりとのことなので帰国次第最短で手術日をする日を選び11月1日午後3番目に手術を受けることになりました。手術後19時頃退院予定とのことでした。当日9:20入院…この時初めて院長先生に会い詳しく再説明が有りとても頼りになる先生だと思いました。安心させて下さる先生でした。とは言え…心配性な私…早目に病院に着く様に行った所…緊急手術が2件入り19:20頃手術開始…手術自体は20分程…この日7件の手術の内みうが一番軽症の様でした。みうの後にも一件手術でした。
膝の溝も十分有って切れたり伸びたりした靭帯を縫い縮めて正しい位置に皿を戻し溶ける糸で縫合してバンテージで固定してカラーを着けて21時退院しました。帰宅途中キャリーの中で暴れて…家に着いた時にはカラーが外れ固定も膝までズレていて、パニックになってキャリーから飛び出して暴れてしまいました。捕まえてカラーを着けようにも暴れて一面血とオシッコまみれでした。すぐ病院に電話し病院へ…〈退院が21時。在宅15分。病院着21時50分〉。そのまま4泊5日の入院で凄くショックでした。40年犬猫飼っていて初めて自分から入院させて下さいと言いました。
11月5日退院、11月8日抜糸固定解除。11月21日診察回復順調リハビリ必要無し。現在も消炎鎮痛剤服用中。まだサークルで安静生活。サークル出たり入ったり…。1週間後に診察を受け普通生活の予定です。本人は元気で食欲も有り走ったりジャンプしたり、はなちゃんにケンカ吹っ掛けて噛みついたり…。手術して本当に良かったです!!必ず元の元気に状態に戻れるからと院長先生に言われた通りになりそうです!!
2年前にはなちゃんの姉妹ネコのあむちゃんが急性腎不全で約3ヶ月の闘病中…まだ10歳でしたがどこまで延命するかと決断を迫られた時…私と息子は自分たちにもしもの時延命治療はしないと決めていた事から…うちの子だから私と息子の考えと同じだよねって決めた事が有り手は尽くすだけ尽くすけど自分のエゴで苦しめない…をモットーにしていたので、みうの事も手術で治るなら治そう。リハビリに通うなら通おうと決めていました。費用はなんとかしよう…カード払いが有るさ~。治療費の支払いは分割でもリボでも有るんだから~と。あむちゃんは手術が出来なかったし、してもあまり意味は無いと言われてたのと比べたら手術したら治るんだからする!!シンプルに考えました。
膝蓋骨脱臼の原因としては、先天性と外傷性があります。先天性では原因は解明されていませんが、メインクーン、ペルシャ、スコティッシュフォールドなどでの発症が多く、遺伝的要因との関連が推察されています。外傷性の場合は、交通事故や転落などによる外部からの衝撃が原因と考えられます。みうちゃんは内方脱臼で、術前の医師(かかりつけ医、整形外科の副院長)の診察では先天性の脱臼症と診断されていましたが、経験豊かな院長先生の診断は外傷性の脱臼で右脚の膝に問題は無いとの事でした(術前の医師2人は右脚の膝も緩いから先天性と言ってました)。
手術後7日で抜糸と固定を外し自宅安静の指示が出ていました。生まれたての子馬の様に脚がプルプルしていました。痛みが強いと上手く歩けなかったです。手術後20日で脚が安定してきました。今ではサークル出たり入ったりの生活です。まだジャンプは禁止なのに走り回り、ピョンピョンジャンプしてキャットタワーに駆け登るわ…ハラハラドキドキ…(^_^;)。手術は無事成功しました。今後リハビリを行い、普通の生活に戻れるように頑張りたいと思います。
みうちゃんは外傷性の脱臼とのことで、かなり早期に異変に気が付き手術をおこなうことができ、膝蓋骨脱臼のグレード分類も比較的軽く手術も無事成功することができました。異変に気がつくのが遅くなればなる程、症状が悪化し手術自体難しくなり…最悪手術できなくなることも有るそうです。前十字靭帯の断裂まで症状は悪化していませんでした。猫は犬と身体の動きが違うことから手術の仕方がことなり、高度な知識と技術力が必要だそうです。院長先生によくこの段階で気がつきましたね…と言われました。なかなか気がつかない事が多いそうです。猫は病気や怪我を隠す習性から日頃から良く観察しておく事が大事とか…。早期発見、早期治療ですね!!
おかげ様でとても順調に回復しています。
是非皆さんに知ってもらいたいです!誰かの役にきっと立てるはずだと思います。私の様に…
手術治療計画・治療費
・2016年10月17日:採血、術前検査
・2016年10月23日:整形専門病院初診
・2016年11月1日:手術
・2016年11月5日:抜糸
・2016年11月7日:抜糸固定解除
・2016年11月21日:術後診察
手術代はやはりイヌより高くなる様です。専門病院となると更に高く1ヶ所手術で手術代108,000円。点滴や注射等1日で21,0975円でした。ペット保険に入っていたので負担額は10,5487円(術後のリハビリ代等は除く)。
みりいさんの家族紹介
みりいさん(北海道在住)
みうちゃん チンチラペルシャ 女の子 3歳(手術時)
はなちゃん 女の子 13歳
※多頭飼い
みりいさんと猫の写真館
【みうちゃん】
【みうちゃん】
【みうちゃん】
【みうちゃん】
【みうちゃん】
【みうちゃん】術後27日経過
【みうちゃん】
【はなちゃん】
【はなちゃん】
※写真・文章は飼い主さんの許可を得て掲載しています。猫の膝蓋骨脱臼という病気をご理解して頂き、大切な家族である猫ちゃんの未来を守ることができればと考えています。獣医師によって膝蓋骨脱臼の見解や治療方法について相違もあると思います。治療・手術を行うことが必ずしも常に正解となるものではなく、それぞれの獣医師の知識・経験に基づいた説明を受け、飼い主さんがどうすれば猫のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)向上することができるのか、猫が猫らしい生活、幸福を見出すことができるのか。皆様の猫の膝蓋骨脱臼に対する理解が少しでも深まれば、これに勝る喜びはありません。
このブログを読んで、病気が治るわけではありません。でも、同じような症状の猫ちゃんが他にもいる、治療を受けて元気を取り戻した猫ちゃんがいる、このような情報に出会えることは、飼い主さんにも猫ちゃんにとって一番安心で大切なことなのだと思います。猫の病気や治療法の情報、動物病院の情報を共有し、支え合うことができればと考えています。猫ちゃんの病気に関して情報を集め、集合知化することで、猫の健康医療分野での新しい価値提供を目指すことができればと考えています。