分かっていてはいるもののなかなかストイックにはできない。グルテン(Gluten)・カゼイン(Casein)・シュガー(Sugar)・アルコール(Alcohol)を2週間ストイックに抜いてみる。また合わせてカフェイン(Caffeine)とアルコールも抜き自分自身の体調の変化を感じながら、楽しくレシピを考えながら料理も楽しみます。
目次
【3月1日】昼ごはん・夜ごはん(サバの塩焼き・バターチキンカレー)
5分つき米、わかめのお味噌汁、サバの塩焼き、サラダ
バターチキンカレー(スパイスのみで調理)、ガラムマサラ、コリアンダー、クミン、ターメリック、クローブ、カルダモン。玉ねぎとトマトを炒めボーンブロスで煮込み味を整える。グラスフェッドバターを使用。鶏肉は鳥取県産ハーブ鶏)、温泉卵(平飼い鶏)、サラダ、レモン水
【3月2日】昼ごはん・夜ごはん(さんまの梅煮・豚しゃぶサラダ自家製ポン酢かけ)
ごはん(5分つき)、あおさのお味噌汁、さんまの梅煮(骨まで食べれます)、サラダ、なめたけ、大根おろし
ごはん(5分つき)、お豆腐のお味噌汁、豚しゃぶサラダ自家製ポン酢かけ(ポン酢は無農薬の柚子を親戚からいただくので毎年作ります。柚子の搾り汁、醤油、鰹節、昆布で2週間から4週間つけます)、大根おろし
【3月3日】昼ごはん・夜ごはん(アボガドサーモン丼・鶏肉のハーブ焼き)
今日はひな祭り。アボガドサーモン丼、はまぐりのお吸い物、菜の花のお浸し、サラダ
ごはん(5分つき)、わかめのお味噌汁、鶏肉のハーブ焼き(庭に植えてあるローズマリー・タイム)、サラダ、なめたけ、大根おろし
【3月4日】昼ごはん・夜ごはん(しらす丼・魯肉飯)
しらす丼、お豆腐のお味噌汁、卵白カレー焼き大葉包み、サラダ、もやしのナムル
しらす丼に卵黄のみのせたので、卵白が余ったので卵白を薄く生地になるように焼き、粗熱がとれたあとにカレーパウダーを薄くかけ、大葉をおいてくるくる巻いてみました。卵白も無駄なくレシピにできました。ほんのりカレー風味で美味しかったです。
もやしの下処理
もやしのナムルのもやしは、優しく水洗いし、頭の根と根っこのひげ根を全て包丁で切り落としました。時間としては約40分くらいかかりました。理由としては、袋に密閉されたもやしは青臭さがこもりやすいので一度洗って、臭みや汚れをとります。水に浸し、繊維が折れてしまうと水溶性の栄養素が抜けやすくなり、見栄えが悪くなってしまいます。折れないように優しく洗い、頭の根と根っこのひげ根は繊維が折れたり傷んだり、また潰れたひげ根はニオイの原因となり口の中に残りやすくなるためひと手間かけることで美味しく食感のよいもやしになります。もやしはたっぷりのお湯で茹でることでお湯の温度を急激に下がることを防ぎ、もやしがお湯に浸かっている時間を短くし栄養素と食感を保ちます。もやしや野菜にはペクチン質という食感を司っている成分があります。
ペクチン質は80度〜85度くらいで壊れて軟化が始まります。ペクチン質が壊れ始める前の70度後半くらいで茹でると食感がしっかりと残った状態に仕上がります。もやしを茹でるときはもやしを入れた時、温度が下がることを想定して85度くらいの温度にし沸騰してからお湯に対して1%のお塩と、お酢を入れます。理由としては変色防止、栄養素を抜けにくくする、ペクチン質の軟化を防ぎ食感よく仕上げる、下味を付けるため75度〜79度で1分間茹でます。その後は水に浸さず、おかあげし味がぼやけるので軽く水分を拭き取ります。もやしが温かいうちに調味料(醤油、塩、お酢、ごま油、ニンニクのすりおろし)を入れ優しく混ぜます。そうすることでとっても歯ごたえのあるシャキシャキしたもやしのナムルが完成します。今まで特に考えずササッと茹でてちょっとふにゃふにゃしたもやしのナムルが普通だと思っていましたが、ひと手間かけることでもやしに対する概念が変わりました。
食材を知り、栄養を知り、調理を知ることでとっても美味しい一品ができあがる。とても楽しく美味しくいただける。一つ一つの作業を丁寧に行なっていくことをもやしのナムルで学びました。
台湾の定番料理。魯肉飯(ルーローハン:豚バラブロック肉煮込みごはん)、蘿蔔湯(ルオボータン:大根スープ)、グリーンサラダ
【3月5日】昼ごはん・夜ごはん(カツオのたたきミニ丼・アスパラの肉巻き)
カツオのたたきミニ丼、豚肉ネギたっぷりそば(十割そば)、菜の花のおひたし、いちご
※今日から1口で40回の咀嚼を心がける。
銀鮭ときのことしょうがの炊き込みご飯、あおさのお味噌汁、アスパラの肉巻き、サラダ、もやしのナムル
【3月6日】昼ごはん・夜ごはん(鱈ときのこのホイル焼き・手羽元塩ガーリック焼き)
ごはん(5分つき)、大根と大根の葉っぱのお味噌汁、鱈ときのこのホイル焼き、タコと芽キャベツのマリネ(タイム風味)、しらす大根おろし
ごはん(5分つき)、わかめとねぎのお味噌汁、手羽元塩ガーリック焼き、サラダ、とろろ芋、みかん、いちご
【3月7日】昼ごはん・夜ごはん(鯵のハーブガーリック焼き・ホッケ焼き)
ごはん(5分つき)、きのこのお味噌汁、鯵のハーブガーリック焼き、おかひじきのサラダ、昆布の佃煮(だしをとる時に使った昆布を刻んで冷凍し、ある程度の量になったら昆布の佃煮を作っています。ごはんにかけたり、おにぎりにまぶしたりしても美味しいです)みかん、いちご
ごはん(5分つき)、あおさのお味噌汁、ホッケ焼き、新玉ねぎのスライスサラダ(自家製ポン酢をかけていただきます)、きんぴらごぼう、温泉たまご、いちご、キウイ
【1週間終了】4Fの食事に変えたことによる体調の変化について
グルテン、カゼイン、シュガー、カフェイン、アルコールフリーを行ない1週間が経ちました。グルテン、カゼイン、シュガーフリーは2年前から行なっております。カフェインに関しては、コーヒーを飲む習慣がなく、待ち合わせで喫茶店に入った際に頼む程度なので特に問題ありませんでした。アルコールに関しては、お酒は好きなので週に2~3回は飲んでいました。「飲まない」と決めたら飲まなければいいので、我慢しているという感じはなく思っていたより気軽にチャレンジできている感じがします。
1週間経過して体の変化としては、今までは常に頭の中がモヤモヤする感覚、いわゆる「ブレインフォグ」がありました。また、いつもなんとなく体がだるい感じもありました。今回アルコールフリーの効果化か、ブレインフォグが無くなり頭の中がスッキリした感覚が出てきました。また、この一週間は「咀嚼」に注意をし、よく噛むことを心がけていたこともあり、空腹を感じることが少なくなりました。一番の変化は以前より眠れる、夜間の途中覚醒の回数が減りました。お酒を飲むと低血糖になり、すぐに入眠できても寝付きが悪かったり、何度も目が覚めてしまったりすることがあるのですが、その症状が少しずつ改善しているのが実感できました。
今回のチャレンジでもう一つ、チェレンジしていることがあります。一つ一つの料理を丁寧に作ること、食材に感謝し優しく丁寧に扱うこと。今までは当たり前のように作っていた料理ですが、食材を知り、栄養を知り、調理の仕方を知ること、そして一つ一つの作業を大切にすることで、香り高く奥深い味わいで食材のポテンシャルを引き出すことができ、味や栄養面や完成した料理の見栄えから考えても、体が喜ぶ一品ができあがります。
美味しいものを食べたとき、心も体も温まり、幸福感を感じます。食事は、今日頑張った自分へのご褒美です。ほんの少しのご褒美でもいいので、自分をいたわり自分と食材を大切にしていきたいと思います。
残り一週間、今日の自分より明日の自分が成長できるよう、一つ一つの作業を丁寧に、そして一日を大切にして過ごしていきます。そして、食材、栄養、調理について学びを深めていきたいと思います。