5月30日(日曜日)
あおちゃんの側にいたいと思い、ヨガマットを敷いてあおちゃんと一緒に寝ることにした。夜食はミルクを15gスプーンで口元に運ぶと舐めてくれて完食することができた。夜中は何度か自力で移動して横になり自力で体位交換している。時々マットの上に抱っこして寝かせるも自分で移動してフローリングの上に横たわっていた。ベンガルのくうちゃんがずっとあおちゃんの側で丸くなって一緒に寝ていた。
5月31日(月曜日)
2時27分、マットにおしっこしているのに気づき洗濯する。5時20分、足に力が入らないのによろけながら急に立ち上がろうして「にゃー!」と大きな声を出す。ごはんかと思い、あおちゃんに「あおちゃん、ごはんかな〜?」と声をかけ、テーブルの上にのせてあげたがカリカリは食べず。ミルクは昨日までは顔をあげてスプーンも舐めてお皿も舐めていたけれど、今日の朝は寝たままで顔を上げる力がもうないけれど頑張って15gほぼ完食。
5時30分頃から「あー!あー!」と声を出し始め、呼吸数が減ってきた。25回/分。しばらく声を出しながら口呼吸が始まる。時々吐きそうな呼吸になったりしている。ずっと声をかけ続けた。「あおちゃん、ありがとう、あおちゃん、ありがとう」と。
6時5分、手足のピクツキが始まる。「あーあー」と口呼吸が続く。お尻から硬い便が詰まっているのを見つけたのでできる限り取り除く。少しずつ呼吸が少なくなりチェーンストークス呼吸に変わる。心音も弱くなってきた。ずっと「あおちゃんありがとう」と声をかけ続け体をたくさん撫でた。だいちゃんがあおちゃんをじーっと見ている。きっと「あおちゃんありがとう!」って声をかけたのだと思う。
6時44分、呼吸停止。6時48分、心停止。
あおちゃん、今まで本当にありがとう。感謝の言葉しか出てこない。手のひらくらいの小さいあおちゃんが私のところに来てくれて9年ちょっと。猫嫌いな私を猫好きにしてくれたあおちゃん。可愛くてたまらなくて、毎日が幸せだった。家に早く帰りたくて、あおちゃんに会いたくて頑張って仕事も定時に帰れるよう努力した。だって早くあおちゃんに会いたいもの。私の人生を変えてくれたあおちゃん。最後の最後まで頑張ってくれたあおちゃん。息を引き取る1時間前はミルクを舐めてくれていたのに。最期は少しつらそうだったけれど、呼吸が止まったとき、すーっと安らかな顔になった。あおちゃん、やっと楽になれたね。今までありがとう。何度考えても感謝しか言葉しか出てこないよ。
家の庭をにアナベルとラベンダーの花が咲いていた。昨日まではアナベルは咲いていなかったのに。あおちゃんをきれいにブラッシングして青いタオルに包んだ。安らかな顔。つらい日々を必死に生きようとしてくれたあおちゃん。アナベルとラベンダーを庭から摘み、あおちゃんの枕元を飾った。大好きだったスナギモミックス、まぐろジャーキー、おもちゃもたくさん入れてあげた。あおちゃんは安らかに眠っている。
葬儀屋さんに連絡し、9時過ぎにあおちゃんを連れていった。「ロシアンブルーですか?とってもきれいな毛並みですね」と葬儀屋さんのお姉さんが言ってくれた。お別れの挨拶をする時間もくれた。私は冷たくなったあおちゃんを抱きしめた。あおちゃんの香りは庭で摘んできたラベンダーの香りに包まれていた。とってもいい香り。一生忘れない。あおちゃんの柔らかい毛並みはふわふわしていて大好き。冷たくなったけれどこのぬくもりは一生忘れない。
火葬の際、希望があれば点火のスイッチを押すことができるとのこと。これは、あおちゃんとのお別れでもあると同時に、私は今まで以上に自分で選択し、実行すると決意したことを一生懸命やると誓う。引き継いだ命を大切にする。いつか、もう一度あおちゃんとどこかで逢うために、今別れるだけ。次に会う時までもっともっと努力して成長するから待っていてね。絶対にまた逢える、だってあおちゃんと私は永遠に一緒だから。希望と新たな決意を胸にスイッチを押した。
約1時間くらい待合室で待っていた。涙は出そうになるけれど、泣いていてはあおちゃんが天国に行けない、そう思うと涙は引いた。火葬が終わり葬儀屋さんがあおちゃんの骨を見せてくれて説明をしてくれた。あおちゃんが、生きること、命が終わることをありのままで見せてくれ、その大切さを教えてくれた。火葬を経て「お骨」になったあおちゃんを見て改めて大切な命の存在を大切さ感じました。きれいに崩れずにあおちゃんが残っている。あおちゃんのチャームポイントのちょっと出っ歯な犬歯も残っていた。嬉しかった。あおちゃんの歯としっぽと爪をカプセルに納めた。
今までお世話になった動物病院へ行き、先生に報告とお礼をした。息子さんの獣医師さんも励ましてくれた。お父さんの先生にも挨拶ができた。ちゃんと覚えてくれていて「ロシアンブルーの子でしょ!」と。先生は「犬や猫は自分が病気だとは分からないんだよ。忘れないでほしいのは人間が勝手に病気にして必要以上の治療する。それは人間のエゴ。犬や猫は自然に任せたほうがいいんだよ!泣いている暇はないよ!他の猫ちゃんは家で待っているのだから!」と励ましてくれた。とっても優しい温かみのある言葉だった。先生はいつものように笑顔で私の肩を叩いて励ましてくれた。
弱い私。絶対にあおちゃんが天国へ行ってしまったらペットロスに陥ると思っていたけれど、そんな時間はない。だって、次にあおちゃんに逢うために強くたくましくならないといけないから。今まで頑張ってくれたあおちゃんに失礼だから。前に進んで行くしかない。過去に戻る選択肢はないからね。あおちゃん、本当にありがとう。私のそばにいてくれて私は幸せだったよ。次に逢う時まで!私、頑張るからね!
7匹の猫ちゃんもあおちゃんがいなくなったことを感じているようだ。私がいつまでもめそめそしていたら7匹の猫ちゃんが心配してしまう。切り替える。溢れ出しそうなその気持ちを抑え、”未来”に向かって歩んで行くよ。だけど、今日だけちょっと泣いてもいいかな。人間も動物も生きているものすべてが誕生して死に向かう。これは避けられない。その間、どれだけ一生懸命に人生を生きるか。過去を振り返らず前だけをみて突き進むしかない。時間を丁寧に大切にすることを忘れず前に進んでいくことで、天国に逝ったあおちゃんも喜んでくれると思う。
私はあおちゃんの死に対して後悔や悔いは一切ない。思い当たらない。あおちゃんを抱きしめることはもうできないけれど、あおちゃんの真剣な生き様をみて、私もあおちゃんに負けないように生きていく。ありがとう!あおちゃん!大切な大切な可愛いあおちゃん!次逢える時まで一生懸命生るからね!また、あおちゃんと7匹の猫ちゃんと一緒に楽しく暮らそうね!
でも、もう少しだけ待っていてね!
もっと強くなるから!
今まで本当にありがとうね!ゆっくり休んでね!
あおちゃん!
5月31日(月曜日) 天気:あお