【膝蓋骨脱臼】筋肉・骨・関節 先天的な骨の湾曲 左膝蓋骨脱臼(先天性疾患・遺伝性疾患)

骨、筋肉、関節等の病気が発症した場合には、跛行(はこう、lameness)や歩行困難が現れます。猫は自分自身の荷重をわずかにずらし、バランスが補正しきれなくなるまでは跛行を隠そうとします。先天性疾患や遺伝性疾患も同じく、成長に伴い体重が増加し、筋肉、骨、または関節に負荷がかかり症状が現れます。その結果、骨と関節の問題は生後から徐々に進行し症状が悪化し、猫が獣医師の診断を受ける時にはすでに慢性化している場合があります。

診断方法はとしては、X線撮影、血液検査、関節液の検査、MRIスキャン、生検、また骨やその周囲の組織をスキャンしたりします。猫は野生の習性で、自分の弱みを見せまいとして体重を脚から脚へと移動させて歩くために、この痛みや違和感を伴う病気は長い期間、認識されないことがあります。跛行が見られる前に、猫が怒りっぽくなることも前兆のひとつです。

メインクーンやヒマラヤンは、他の猫種よりも股関節形成不全を起こしやすい猫種です。股関節形成不全は、股関節の発育の異常によって跛行が起こる遺伝性の病気です。スコティッシュ・フォールドの中には、うずくまった姿勢で歩く、痛みを伴う遺伝性の関節障害を受け継ぐものもいます。高齢化に伴い、関節に荷重がかかることにより発症するケースもあるので猫の体重管理は必要となります。

栄養補助食材として、多くの製品が市販されています。もっとも多く利用されているのはグルコサミンとコンドロイチンです。このような製品は安全で有効と考えられています。海水魚の油や亜麻仁油(アマニ油、linseed oil / flaxseed oil)に含まれている必須脂肪酸(ひっすしぼうさん、EFA、essential fatty acid)を用いることにより、猫の関節痛を抑えることができこともあります。必須脂肪酸は、リノール酸に代表されるオメガ-6脂肪酸とα-リノレン酸に代表されるオメガ-3脂肪酸の2系統の脂肪酸です。オメガ-6脂肪酸とは、リノール酸、γ-リノレン酸、アラキドン酸。オメガ-3脂肪酸とはα-リノレン酸、エイコサペンタエン酸 (EPA)、ドコサヘキサエン酸 (DHA)を一つの分類とします。

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