猫もおだてりゃ木に登るぅ〜にゃぁ〜♪｜【猫と学ぶ日本の未来】古い価値観を理解し糧とし、新しい価値観に変えていく

人生において「過ち」をしないで生きていくことは不可能なことだと思います。人と密接な関係にあるコンパニオンアニマル（伴侶動物,Companion animal）対しても、同様に「過ち」は起こるものだと思います。人は自分の意志や気持ちを声にして表現すことができます。しかし、動物は人に意思や気持ちを伝えることができません。以前はペットは愛玩動物と呼ばれていました。マハマト･ガンディー（マハマト･ガンジー,Mohandas Karamchand Gandhi）が残した言葉に、

“The greatness of a nation and its moral progress can be judged by the way its animals are treated.”
国の偉大さと道徳的発展は、その国における動物の扱い方で判るという言葉を残しています。

動物愛護法には、
『動物が命あるものであることにかんがみ、何人も、動物をみだりに殺し、傷つけ、又は苦しめることのないようにするのみでなく、人と動物の共生に配慮しつつ、その習性を考慮して適正に取り扱うようにしなければならない。』

「愛護動物」とは、次の各号に掲げる動物をいう。
一、牛、馬、豚、めん羊、やぎ、犬、ねこ、いえうさぎ、鶏、いえばと及びあひる
二、前号に掲げるものを除くほか、人が占有している動物で哺乳類、鳥類又は爬虫類
（一部抜粋）

とあります。動物の扱いとして一番大切なのは法律を守ることや命の尊さばかりを主張するものではなく、今この瞬間、自分自身が何を感じて、何を選択し、人以外の動物とどのように接して生きていくのかが大切なことだと思います。もちろん、動物の命、そしてその生命を育てるのにどれほどの植物等の命が必要になるのか。そして、愛玩動物から伴侶動物へ呼び名が変わり動物愛護が別の目的へ動き出す。ガンディーの言葉はとても大切なことを意味していると思います。インド国民からそして世界からも尊敬されています。しかし、憲法や法律も所詮は言葉であり、言葉は言葉でしかありません。法律でさえ人の都合でどのようにも解釈されるのが現状なのです。

安保法案が危険なのか、過剰な動物愛護が危険なのか。しかし、過去に起った大きな戦争が起こる恐怖よりも、人が理解できない体制の中で人が生かされ、人として意志があるにもかかわらず、社会や制度や情報に飼い殺されていくいく道を選ばざる負えない現状、その現状を単純に考え理解せず受け入れようとすることが一番危険なのではないでしょうか。過激議論や極端な議論は次第に大衆に訴えかける言葉を失い、結果的に見向きもされず別の方向へ誘導されていくものです。人が受け止める言葉は都合よく解釈され「祈り」にも「呪い」にも変えることができます。

インドならば、ガンディーよりも独立に寄与した旧日本軍の藤原岩市（ふじわらいわいち,中佐）の方が有名なのではないでしょうか。日本では「戦いに勝つ」ということにおいて、ただ相手を叩き伏せればよいという考え方ではなく、最終的に目的を達成したかどうかで決まり、ただ単にケンカに勝つというのは、匹夫の勇（ひっぷのゆう）であり、ほんとうの勇は、身を捨ててでも大を活かすことであり、これが日本の武士道なのだと思います。

大きなチャレンジであればあるほど、失敗した時のリスクも当然大きくなります。しかし、慣れ親しんだ環境や情報から、新しい環境に変えていく努力も必要なのだと思います。もちろん慣れ親しんだ環境から変わることにより、二度と元に戻ることはできなくなります。これは個人がとるべきリスクなのだと思います。今までの価値観をまずは認め、次への一歩として古い価値観を糧として前へ進んでいけばいいのだと思います。

今、ペットフードについて調べています。食の安心・安全も歪んだ価値観に染まると間違った方向へと進みます。例えば、合成保存料を使用していないフードでも、原材料に使用することにより「無添加」となります。原料に使われるものに関しての表示義務がないため、合成保存料を避けようとすれば、療養食すら与えることができないことになってしまいます。

合成保存料、酸化防止剤も結局のところ科学物質であり、天然の化学物質なのか、合成の化学物質なのかでありどちらも化学物質に違いはないのです。フードのトレーサビリティなど表示があってもそれを理解しようとしなければ意味がないのです。獣医師やフードメーカーを信じるか信じないか。必ずしも獣医師やフードメーカーの説明が正しいということはないと思います。だからこそ、何事にも関心を持ち「絶対」ということはないことを理解し行動していく必要があるのだと思います。何も知らない状態で、選別され選択する余地のないことだけは避けたいと思います🐾