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「本当の自分」を知ることからはじめよう
ここ1年位前から体調の変化に気づきました。今まで眠れた睡眠がうまく取れず、疲労感が抜けず体に鉛を背負ったような重苦しい感覚で起きるのが辛く、何もやる気が起こらない状態が続いていました。重度の不眠症に陥り心療内科を受診し診断は「双極性障害」。大量の向精神薬、抗不安薬、睡眠薬を処方されました。しっかりした睡眠が取れていなかったので、処方された薬を飲み始めることにより眠れたことに満足してしまいました。しかし、たった1錠の向精神薬を内服することで毎日あったお通じがピタッと止まってしまいました。眠れるようになったのですが、今度は体が動かない、頭が働かない、仕事も何もやる気が起こらないという悪循環に陥ってしまいました。
このままではどんどん自分が駄目になっていくと強い不安感に襲われるようになりました。どうしたらいいのだろうか…、仕事を続けていけるだろうか、もうどうなってもいい…、など悲観的に考えるようになってしまいました。そこである方に相談したところ、「有機酸検査をしてみてはどうか」と言われ、家から通える病院がないか調べてみました。すると、仕事帰りに通えるクリニックを見つけ、そのクリニックの先生に相談してみましました。私の場合まず、仕事内容は看護師で勤務時間は夜勤という時点で人が本来眠る時間に起きて仕事をしている時点で、「副腎が疲れちゃうよね」と言われました。
そこで初めて「副腎疲労」という言葉を知りました。
夜勤をしているから本当に副腎が疲れているのか。まずは、一度検査を受けることにより、体調不良を感じている今、体の中で起きてるのかを検査を受けることにより可視化することができると思い、副腎疲労の可能性を疑い、まずは血液検査一般、甲状腺検査、ピロリ菌検査(血液検査費用は自費)、ビタミンD血中濃度検査を行いました。後日、自宅で有機酸検査の尿検査をするようにと検査キットを頂きました。
有機酸検査で尿検体を採取し指定された検査機関へ送り、2週間後に改めて検査結果を聞きに行きました。検査結果としては、ピロリ菌はいませんでした。甲状腺機能に関しては正常範囲内ですが、正常な範囲からは少し低めでした。血糖に関しては糖の摂取しすぎなどの問題はありませんでした。しかし、血清尿素窒素(BUN:blood urea nitrogen)は異常低値でした。尿素窒素はタンパク質の代謝にすごく関係していて糖質や脂質は炭素、水素、酸素この3つでできています。タンパク質だけはこれに窒素が加わります。尿素窒素は窒素の最終代謝産物なので、糖や脂質とかはあまり関係ありません。しかし、タンパク質には窒素が関係してくるのでタンパク質量に召喚してきます。尿素窒素が低いということは肝障害、タンパク質摂取量の減少、妊娠などがありますが、私の場合肝機能には異常がなかったためタンパク質摂取量の減少が考えられるとのことでした。
ビタミンD検査は血液検査では正常範囲内ですが、正常範囲内でも低い方にあり、できればもう少しあったほうがいいとのことでした。日本ではビタミンDの値は30~80OHくらいと言われていますが、アメリカでは目標値は80OHだそうです。マグネシウムも正常範囲内ではありますが、少し低めとのことでした。マグネシウムはビタミンDの状態を良い状態にする役目があります。日本人はビタミンDもマグネシウムの値もかなり低いと言われています。
ビタミンDの血中濃度は健康診断や一般的な血液検査では測定してもらえず、自費の検査になる為、なかなか自分の値を知ることができないのが現状ではないでしょうか。そして、高齢者の女性に多い骨粗鬆症等もビタミンDがカルシウムの吸収を高め骨の石灰化を促進して骨密度を増加させる働きがあると言われています。その結果骨折の予防や抑制につながっていきます。ビタミンDは骨以外にもガン、炎症、免疫、代謝、心血管系、皮膚、筋肉、うつ病などへの作用が報告されています。ビタミンDは食事として取り入れる場合と、紫外線を浴びて合成されるものとがあります。日光に当たるとシミ、そばかす、皮膚がんの可能性もあるため、日焼け対策として日焼け止めクリームを塗り、帽子にサングラス、紫外線カットの手袋、日傘などでで完全ガードしている為、外部から取り入れるのは難しいのが現状です。
今回、検査を行ったクリニックでビタミン剤とマグネシウムのサプリメントを処方してもらい、まず、日常生活(食事・運動)から徐々に見直すことにしました。白米から無農薬玄米に変更し、発芽させることにより発芽玄米として炊くように変えました。小麦、乳製品、シュガーフリーを徹底的に行い、血糖値の急上昇を引き起こす原因となるような、糖質の高いものを空腹時には食べないようにする。朝はヨガを30分、生まれてはじめてのランニングもはじめました。一日20分~30分は瞑想を行い、呼吸方法は疲れやストレスの緩和に効果的といわれる「丹田呼吸法」に変え、丹田を意識するようにしました。
「本当の自分」を知る旅は始まったばかり。
検査結果
有機尿検査とは
有機酸検査 OAT(Organic Acids Test:オーガニックアッシド・テスト)と呼ばれるこの検査は、体内で必要な物質が作られているか調べる検査。もし、作られていない場合は何が作られていないのが分かる検査です。有機酸検査(OAT)を受けることで、異常値が検出された場合には、ビタミンや酸化防止剤などのサプリメントや毎日の食事の内容を変更することにより対策を講じることが可能となります。
代謝とは、体にとって必要なエネルギーを生成するための重要な生体プロセス=化学反応です。この代謝で活用されるものが「有機酸」と呼ばれています。有機酸検査は尿検査を行い、尿中の有機酸化合物および他の代謝副産物を調べることで体の中で起こっている細胞レベルでの異変や、身体機能、栄養素の状態を調べることができます。有機酸とは、体内の基礎代謝過程で利用される化合物であり、腸内環境の改善、エネルギー生産、細胞の維持・修復、怪我の治癒に関わっています。有機酸検査では、これらの化合物を実際に数値化することで、どれだけの有機酸が体内で生成され、排泄されているのか、ミネラルの欠乏、代謝不全、酵素機能障害、腸壁の損傷、免疫機能不全による胃や腸内の状態、炭水化物の過剰摂取などにより通常では見られない有機酸の数値を見る検査です。有機酸検査費用は自費となります。
有機酸検査(OAT検査)で分かるとされる病気
高脂血症、動脈硬化、メタボリックシンドローム、低血糖症、糖尿病、高血圧、不整脈、低血糖症、甲状腺機能低下症、手足の冷え、エネルギー不足、老化、糖化、注意欠陥・多動性障害 、エイズ 、アルツハイマー病、不安症、アスペルガー症候群、自閉症スペクトラム障害、慢性疲労症候群、クローン病、うつ病、ダウン症候群、子宮内膜症、結合組織炎、IBS(過敏性腸症候群)、 LGS(腸管壁浸漏症候群)、下痢、便秘、統合失調症、学習障害、運動障害、多発性硬化症、強迫性障害、感染症の再発、チック障害 、トウレット症候群、がんなど
検査キット内容
・尿カップ(黄色キャップ):1個
・採尿用紙コップ:1個
・検体ラベルシール
・パッキングシート:1枚
・ジップロックバック:1枚
・アイスパック:1個
・サーモバック(銀色):1枚
・検査依頼書:1枚
・返信用封筒:1枚
・ゆうぱっく運送伝票:1枚
検査をする前に
検査を開始する前に
・検体採取の前に必ず説明書をお読み下さい。
・適切に採取した検体サンプルでなければ、検査が実施できないことがありますのでご注意ください。
・検査依頼と検査ラベルには、必ずご記入をお願いします。記入漏れや記載ミスがあった場合には、検査が実施できない場合がありますのでご注意ください。
・生理期間中は正確な検査結果が得られませんので、検査を避けてください。
・複数検査を実施する場合は、同じ尿検体で検査可能です。
・検査前日の過度の飲酒は控えてください。
有機酸検査
採取量:1検査につき10ml以上の尿を採取してください。
中止するもの:検査の24時間前から、以下の摂取を中止してください。
・りんご、梨、ぶどう、クランベリーとこれらの果物由来の食品やジュース
・アラビノガラクタン、エキナセア、D-リボース、霊芝
検査の流れ
1.検査の前日からアイスパックを平にした状態で、冷凍庫にて保管してください。
2.起床してから最初の尿(飲食前)を採取してください。
※尿の色が薄い場合は尿を捨て、尿カップをお水またはお湯で洗ってから乾燥させ、再度尿を採取してください。
3.検体ラベルシールに油性ペンで検査番号、氏名、採取日時を記入してください。
※未記入の場合、検査は実施できません。
4.記入した検体ラベルシールを尿カップに貼ってください。
5.尿カップのふたがしっかり閉じているのを確認してから、ジップロックバックにパッキングシートと一緒に入れてジップロックのジッパーを閉めてください。
6.発送するまでは冷凍庫で冷結させてください。(3時間以上は、冷凍保管してください。)
7.ご記入例を参考に検査依頼書を記入してください。
※氏名、性別、生年月日、年齢、サイン、検体採取日時、実施される検査の指定は必須項目ですので、必ず記入してください。
8.発送する際は、冷凍庫から尿カップの入ったジップロックとアイスパックを取り出して、銀色のサーモバックに入れて閉封してください。
9.箱にサーモバックと四つ折りにした検査依頼書を入れ、ふたを閉めてください。