【コーヒー栽培】コーヒーの木の育て方

毎日のくらしに欠かせない飲み物となったコーヒーは、日本でも温度や水やりに気を配れば、育てることはできます。コーヒーは常緑樹なので1年中、鮮やかなグリーンの葉を絶やさずに実生から4〜5年経つと、梅雨の頃には可憐な白い花が咲き乱れ、ジャスミンのような香りでお部屋を爽やかな香りで包みます。秋には青い実を結び、翌年には赤色(黄色)になり完熟します。四季折々に変化を見せるコーヒーの木を育ててみましょう。

猫と一緒にグリーンライフ

【コーヒーちゃん】発芽し双葉が開き始めました(アラビカ種:アマレロ)

目次

日照と置き場所(鉢植えの場合)

1年を通じて長時間の直射日光は避け、冬は暖かい窓辺でレース越しくらいの日をあてましょう。特に明け方の低温(10度以下にしないでください)に気をつけ、寒い日が続いたら、寝る前に小さな鉢は段ボール箱でおおうか、電球をつけるなどの工夫をして保温します。冬を越し、桜の季節には、木漏れ日の当たる戸外へ出しましょう。直射日光を極端に嫌いますので、注意して下さい。夏が過ぎ、紅葉の頃に再び室内へ戻します。

水やり

育てる環境、培養土、ポットの素材などによって、水をやる回数は一定ではありませんが一般的には、夏場は週2〜3回、冬場は週に1回くらいを目安にしてください。水分が不足すると、すぐに表土が乾いて、新葉、葉の先がしおれだします。くみおきの水を鉢底から流れる程たっぷりと与えましょう。冬場は、必ず午前中に水を与えるようにしてください。また、水をやる時には、同様に葉の裏面も洗い流します。

害虫

よくつく害虫はアブラムシ、カイガラムシ、スリップなど。細い棒やガムテームで駆除することもできます。農薬を使う場合はオルトラン粒剤をしようします。農薬の規定量より多いと、新葉が茶色になって枯れることがありますので注意してください。

培養土

培養土は、清潔なものを数種ミックスし、微細土を除いいた、ふんわりと水はけのよいものが最適です。
堅い鹿沼土:バーミキュライト:腐葉土=2:5:3
赤玉(小〜中粒):ビートモス:バーミキュライト=6:2:2
の割合にし、基肥として長期持続性のマグアンプを加えます。

鉢替え

生育が旺盛なので開花株になるまでは、1年に1回の鉢替えが必要です。時期的には、春から夏にかけて行います。鉢底から根が出たり、水やり後の、水の浸透が悪くなったり、あるいは鉢と木のバランスを失った頃に、ひとまわり大きめの鉢に植え替え、同質の培養土を使用してください。鉢替えの時は、1年の成果を見る絶好期です。真っ白な根なら管理がたいへんうまくいっています。赤褐色なら多過水、追肥過多の場合が多いので、同じ失敗を繰り返さないように注意しましょ。

追肥

鉢替えの時に、長期持続性のマグアンプを基肥として、5号鉢ならスプーン1杯くらいを培養土に与えておきます。追肥としては、生育期に即効性のものを、月数回、水やり後に適量だけ与えてください。ただし、鉢替え後3週間、盛夏、厳冬期は避けましょう。戸外に出した鉢の場合は、置き肥としてアブラカスを月1回、3つまみくらいを団子状にして表土に置くのも良いでしょう。室内では臭がするので不向きです。

剪定

縦に伸びていかないよう、木の先端部にある成長点を切ります。Y字に枝が出ている所のすぐ上で切ります。先端のY字の下から出てくる新芽は取ってしまっても構いません。葉に均等に光が当たるように剪定をしていきます。生産性が悪くなったり弱ってしまった木には、5~6年に一度、地上約30cmくらいの位置で幹を一旦切るカットバックという剪定を行います。その後に伸びてきた健全な芽だけを残してまた新たに実のなる木に育てていきます。適切なカットバックを継続することで、コーヒーの木を長く楽しむことができます。
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