今日の天気は雨です。
「猫が顔を洗うと雨になる」という。昨日は顔を洗っていたっけ?
窓から外を眺める猫ちゃん。そんな訳で・・・。
目次
ポーと猫の写真館
なぜ猫は顔を洗うのか?
猫の天気予報(顔を洗うと雨が降る)については、二つの説があります。
理由1
低気圧が近づき、湿度が上がると猫のまゆやひげなどの触毛がべたつき感度が鈍るのを防ぐため。
口の周りについた食べ物の臭いや汚れを消し獲物に気づかれないため。
理由2
気圧や気温の変化によって、猫は物理的心理的ストレスを感じる。落ち着かない猫はやたらうろうろしたり、爪を研いだり、顔を洗うなどして、気を静めようとする。動物学者のモリス博士が唱える「転移行動」により、不安や動揺を感じた時に顔洗いをする。
猫が顔を洗うと雨が降るのか?
湿気を敏感に感じ取ることができる猫は、湿り気を嫌がり顔を洗うとされています。
雨が近づいて湿気が多くなると、大切なヒゲに張りがなくなり狩りの成功率が低くなるのでヒゲを整えるために念入りに顔を洗う。または、湿気が多くなると猫の毛が伸びて、それが筋肉に刺激を与え、ムズムズして猫が顔を洗いだすともいいます。
湿度が高い日や低気圧が近づいているとき、猫は耳の後ろまで何度も何度も前足でこすりながら顔を洗って気分を整えようとします。
ただ、猫が顔を洗うと必ず雨が降るいうことではありません。
猫は客を招くか(招き猫の話に由来している)?
豪徳寺(東京都世田谷区)の伝説の招き猫からきているともいわれています。
招き猫の話は、檀家も少なく貧しい豪徳寺の和尚が、可愛がっている猫に「お前が檀家をみつけてきてくれないか」といつも言っていると、ある日、「いまこの寺の前を通ったら、猫がしきりに手招きをするので訪ねてきた。しばらく休ませよ」と言って立派な武士が寺にきたところ激しい夕立となったそうです。
和尚が穏やかに説法をしたところ「猫に招かれ、夕立ちをしのぎ、ありがたい説法が聴けたのも仏縁」と武士は喜び、以後この寺は井伊家の菩提所として栄えたので、猫のおかげだからと、和尚は猫が死んだあと墓を建て大事に供養したという。その後、この猫の姿形を人形にしのが招き猫だというもの。
招き猫のルーツについては(1)自性院説、(2)豪徳寺説、(3)遊女薄雲説、(4)金猫銀猫説、(5)小判猫説、(6)今戸土人形説の6つに分類できます。私なりにすこしずつ文献を調べていきたいと思いまうす。
そもそも猫は客を招くのか?
猫は客を招きません。客が来るから顔を洗い、招くような格好をするのです。しかし、人間にとっては、猫が顔を洗うのは来客の前兆と思うのも無理はないでしょう。人は貪欲です。四六時中、猫に客を呼んで欲しいという願望から、招き猫なるものが生れてきたのです。
猫の天気を判断する言い伝え
・猫が顔を洗えば雨が降る」というのは多くの文献(*1)に出てきます。逆に「猫が顔を洗うと晴れる」という地方(青森上北地方、秋田角館地方、日向地方等)もあるそうです。
*1:市場通笑著『猫の嫁入』(1782年)、イギリスのトプセル著『四足獣の歴史(“The History of Four-footed Beasts”)』(1607年)
その他にも猫の天気予報は数多くあるようです。(雨に関する諺が多いようです)
・猫が耳の上まで手をあげて顔を洗うと雨が降る(讃岐地方の諺)
(注)空気が湿っていると猫の毛がのび顔の筋肉に刺激を与えるので顔を洗うといわれる。
・猫が仰向けに寝れば雨近し(讃岐地方の諺)
・猫が走り回ると日和になる(讃岐地方の諺)
・猫が道端に糞をすると雨(讃岐地方の諺)
・猫が糞に土をかぶせると晴れ、土をかぶせないと天気がくずれる
・猫が仰向けに寝れば雨近し
・顔を隠して寝ると雨
・お尻をなめると雨
・青草を食べると雨
・猫がそわそわすると嵐が来る
高松海上保安部 讃岐地方のことわざー動物に関することわざ他ー
・猫に関する歌
NHKおかあさんといっしょでごくたまに放送されていた歌です。
ニャニュニョのてんきよほう
作詞 小黒恵子 作曲 宇野誠一郎
ねねネコがねナニヌネノ シッポをたてたら いいてんき ニャン ニャニュニョニャニュニョのてんきよほう あがり目まわり目ニャンコの目 ニャーオオオーニャーオ ね・・・