今日も猫ちゃんと一緒に穏やか~な一日でした〜
気温が上がってきたので、猫ちゃんも嬉しそうです♪
家庭菜園も野菜が発芽し、野菜の生長を見るのが楽しみです♪
夏に向けて枝豆たくさん栽培しないとね!!
ビールにはやっぱり枝豆!!
目次
ポーと猫の写真館
日本の医療とTPP(29)
日本の農家では、発展途上国と違って、毒性の少ない農薬や化学肥料を使用しているから大丈夫だといいます。仮にそうであるとしても、国産の農作物は年々減少しています。国際連合食糧農業機関(FAO)による2011年の統計では、日本が世界最大の農産物純輸入国です。日本統計年鑑(2010年度版)では、野菜、果実、肉、魚介類すべてにわたって、年々輸入量が増加しています。
2007年12月下旬から2008年1月にかけて、中国の天洋食品が製造、ジェイティフーズが輸入、日本生活共同組合連合が販売した冷凍餃子を食べた人が下痢や嘔吐などの中毒症状を訴えた「中国製冷凍餃子中毒事件」が起こりました。これは現在中国でも使用が禁止されているメタミドボスなど有機リン系殺虫剤によるもので、その含有量は検疫基準を大幅に上回り、数個食べただけで死に至る量であったことがのちの調査で判明しました。
中国の残留農薬検査項目は世界最低の水準で、農薬の過剰使用による健康被害が深刻化していると、2010年10月12日付の中国メディア「網易」が伝えています。野菜などは中国からの輸入が半分以上を占めていることや、日本の食品は産地偽装が未だにおこなわれている現状を考えると、日本の食品が安全だと言い張ることはできないでしょう。
一般に、農薬には難分解性と生物蓄積性という特製があるため、農薬による環境汚染は、それを使い続ける限りなくなりません。散布された農薬は作物や耕地から大気中に気化して、雨などで流されて水系に入り、再び土壌へ戻ります。土壌に残留した農薬の一部は植物や食物に吸収され、食物連鎖を通じて人体や生態系そのものにも蓄積されます。
このことから、当然農産物だけに農薬が残留しているのではなく、飲料水から畜産物まですべての環境中の食物に農薬が残留しています。また、農薬と同じくして、大量に使用されている化学肥料に含まれるチッソ成分は、農作物や環境中に硝酸態窒素として蓄積されています。硝酸態窒素は発ガン性があり、貧血(メトヘモグロビン血症)を引き起こすニトロソ化合物に変換される可能性があります。
近年の野菜は、ビタミンCやポリフェノールなどのファイトケミカルといった抗酸化物質の含有量が低下していることや、硝酸態窒素が飲料水中にも蓄積されていることを考えると、「健康に問題がないから、いくら食べても大丈夫」とは言い切れません。ましてや長期的影響は、調べようがないため農業と同じくほとんど分かりません。緑の革命で使用された農薬、化学肥料などの長期的な健康被害は、「検査していないから分からない」だけなのです。
緑の革命で使用された化学肥料とは、植物の育成に必要な栄養素は「窒素・リン・カリウム」だけであるとしたドイツの化学者リービッヒの三要素説にもとづいて作られた石油化学製品です。リービッヒは薬の卸売商の家に生まれ、有機化学という学問を発展させた人物です。リービッヒの学説に立脚すれば、化学肥料が石油化学工業から合成できるのですから、ロックフェラーにとっては願ってもないことでした。
しかし、植物の育成に必要なものはすべて健康な土壌と水から供給されています。そこには、ファイトケミカルと呼ばれる微生物の代謝生産物など、私たちの分析学問ではまだ知られていない物質では化学肥料の過多によって、作物、土壌や地下水が硝酸態窒素で汚染され、私たちの人体にも深刻な健康被害が出ています。
また、農薬は、医薬品と表裏一体をなしています。そして、ビックファーマは必ず農業部門をもっています。この医薬・農薬複合体を「アグリスーティカル」といいます。「アグリカルチャー」が農業を、「ファーマスーティカル」が医薬を指しますので、両方合わせて「アグリスーティカル」と呼ぶのです。
除草剤、殺虫剤などの農薬といわれるものは、農業従事者深刻な健康被害をもたらすだけでなく、作物を摂取する私たちにも健康障害をもたらします。また、化学肥料同様に土壌・地下水・海洋汚染を引き起こしています。ロックフェラーの「緑の革命」で用いられた化学肥料・農薬は、医薬品同様やはり石油化学製品であり、人体に甚大な悪影響を及ぼすものです。今回の緑の革命ではさらにある「アジェンダ」が隠されていました。それはロックフェラーによる「種子の支配」です。緑の革命でばら撒かれたハイブリッド種子の特徴のひとつは、再再生(繁殖)能力を欠いていることです。通常の種子は、開放的な環境で受粉し、親と同じだけの収穫量をもたらしますが、ハイブリット品種の種子の収穫量は第一世代と比べると極端に少なくなります。
ハイブリッド品種に収穫量が減少する性質があるということは、農家は高い収穫量を維持するために毎年種子を買わなければならないことになります。。多国籍の大きな種子会社が、親株の種子を社内で管理すれば、他の競合者も農家も勝手に交配品種を作ることはできなくなります。デュポンのパイオニアハイブレッド社やモンサントのデカルブ社など一握りのグローバル種子企業に交配種子の許可を集中させることは、後の遺伝子組み換え種子革命の土台を築くことになりました。
ロックフェラーの農業革命は、世界中の貧しい農家に「毎年、種を買え、農薬を使え、化学肥料を買え、特許料を支払え」と言って、彼らの首を絞めました。。それに世界中の政府や世界銀行などの公的機関が加担したのです。もちろん日本でも、農林水産省が農協を通じて化学肥料、農業の使用を事実上強制しています。
大量の犠牲者を出し、地球の環境を汚染した結果に終わった「緑の革命」。それは、ロックフェラーにとって何十年という長い期間を見据えて慎重に計画されたプロセスの第一段階にすぎないのです。
日本統計年鑑(2014年度版) 総務省統計局 公式サイト
つづく・・・