最近のあおちゃんは、人みたいに仰向けに寝たり・・・
へそ天に全開脚状態・・・警戒心が全くない状態??
ベンガル猫3ニャンとも仲良くお昼寝できるようになりました(*゚▽゚)ノ
やっぱり、お姉さん猫のあおちゃんです。
お姉さんらしく??しっかり者です・・・(^o^;)
今日も温かい一日でした!!
目次
ポーと猫の写真館
日本の農業とTPP(10)
TPPへの参加は、農家が経理のガバナンスを取り戻し、自由に発展を遂げるための大きなチャンスである。その議論の前に、まず前提として言っておきたいことは、いつの時代も肝心なのは、農家が健全経営(黒字化)を行うことである。TPPがあろうがなかろうが、これは農業継続の必須う条件だ。
政府は、農家に所得を補填すれば農業が成長すると思い込んでいる。2012年度の農業戸別所得補償に対しての予算は、コメの生産調整に参加した農家への交付金に加え、政府が新規需要を見込む、飼料米、米粉、に対して約6000億円が投入されている。加えて、新たに制度化された作物の所得補償交付金と従来の経営安定対策を併せると、麦類、大豆、デンプン用ジャガイモ、テンサイ、ソバ、ナタネに対して約3000億円が予算化された。併せて、約9000億円である。この根拠は、赤字作物の補填と自給率向上である。
だが、特定の赤字作物への予算投下は、土地の生産能力と不釣り合いな農地代の上昇、補填を見込んだ作物価格のさらなる下落に直結することは経済分析から明らかだ。農業従事者の作物間の非流動化、非効率な機械投資なども招く。補助金収入を見込んだ農地の貸はがしも加速し、専業農家が長年、蓄積してきた資本が焦げつく可能性さえ高まる。結果的に、日本農業全体の生産性・収益性の向上を阻害する。農業を保護していると思いこんでいる意図と全く反対に、日本農業の未来を危うくしているのである。
今の農業界の問題は、零細でも高齢化でも、ましてや自給率の低さでもない。個別の農業者の経営課題、ならびに国民の農業界への期待の低さの根底は、赤字、つまり「儲からないこと」に起因する。票田を狙う政治家も天下り団体をつくる農水官僚も、そのことに便乗して不当に利権を享受している。農業界が抱えるありとあらゆる問題を解決する道はひとつしかない。それは個々の農業者が黒字化を続けることであり、政治が黒字化を促す政策を講じることだ。そうして健全な産業として農業の自律的な発展に向けた枠組みを整備するのが、政府の役割ではないか。
だが、農業者の赤字化を推奨する「農業者戸別所得補償」の対象作物(対象農家)を拡大している。県の上乗せする予算や畜産分と合わせて1兆円を超え、同様の畜産農家向け補填制度を加味すると1兆3000億円にもなる。品目別の補助基準は農水省の机上計算による赤字の度合いに従い、多くなる。TPP議論の混乱に乗じ今後、こうした不毛な政策の予算が大幅に増額されるおそれがある。既得権益グループが仕掛ける半TPPキャンペーンの狙いもそこにある。
つづく・・・