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日本の医療とTPP(52)
ヨーロッパ評議会の議員会議(EU各国の国会議員で構成)は、2011月5月6日にワイアレス(無線通信)機器から発せられる電磁波が子供に及ぼす危険性について報告書を提出しました。この中では、現在決められている閾値以下の無線通信電磁波でも、地球上の動植物に悪影響を与えるとし、子供をこのような電磁波から一刻も早く遠ざけるだけの医学的根拠が十分あると警告しています。とくに学校では、携帯電話やWi-Fi(ワイファイ)などの無線通信を禁止すべきであるという内容になっています。
子供は大人より電磁波が脳の深部まで貫通しやすいことが、ピッツバーグ大学ガンセンターの調査で分かっています。子供の頭蓋骨が薄いためです。
ヨーロッパ評議会の議員会議の発表後、2011年5月21日に開催されたIARCによる発ガン性評価で、携帯電話からの電磁波はグループ2Bに分類されました。グループ2Bは「ヒトに対する発ガン性が疑われる」という比較的穏やかな分類です。ちなみに、グループ2Bに属する物質は、農薬のDDT、鉛、ドライクリーニング溶剤、ガソリンエンジンの廃棄物質などがあります。
しかし、現在までの携帯電話と脳腫瘍、唾液腺腫瘍(いずれのガンも携帯の電波が直接当たる部分)の発生を調査した研究では、因果関係が明らかになっているものが少なからずあります。たとえば、携帯電話で聞く側の脳(側頭葉、前頭葉)に悪性腫瘍(脳腫瘍)が1998年から増加していますが、その他の部位の脳腫瘍は減少していることが報告されています。
また、唾液線のガン、とくに耳下腺腫瘍は大変稀な疾患です。しかし、イスラエルの調査では、1970年から2006年までにイスラエル国内の耳下腺腫瘍は4倍増加していることが問題となっています。そして、その耳下腺腫瘍は携帯電話を聞く側に起こっています。さらに、唾液腺腫瘍の20%は、20歳以下に起こっています。ガンが若年に多発するには、何か特別な遺伝子異常が起こる環境的要因がなければ説明がつきません。
2010年5月に発表されたインターフォン研究は、これまでの携帯電話と脳腫瘍の関係につて、多数の調査を総括しています。この論文では、10年以上携帯電話を使用している人は、2年未満の人より脳腫瘍になるリスクが118%上昇する(約2倍)という結果が導かれました。
しかし、このインターフォン研究の論文自体を詳細に再検討した結果、少なくとも10年以上携帯電話を使用している人は、2年未満の人より脳腫瘍になるリスクは180%上昇していることが判明しました。しかも、この10年以上使用しているという、いわゆる「ヘビーユーザー」のカテゴリーに分類したのは、1か月に2.5時間携帯電話を使用する人だったのです。1か月に2.5時間?
おそらく現在、私たちの携帯電話使用時間は、その数倍〜数十倍にのぼるでしょう。人によっては1日で2.5時間を超える人もいるでしょう。現在までの携帯電話と脳腫瘍の関係を総括した研究自体が、私たちの現状の携帯電話利用事情を反映していないのは明らかです。
タバコの健康被害(ガン、動脈硬化など)は吸い始めから数十年経過しないと分からないため、タバコの人体への危険が医学的に証明され、一般の人々に浸透するまでに長い歴史を要しました。携帯電話と脳腫瘍の発生の関係を調べたのはここ数十年のことです。脳腫瘍の発生は、タバコの健康被害同様、携帯電話の電磁波の最初の暴露から通常10年〜30年かかります。まさに現在は本格的に脳腫瘍が増加していく真っ最中にあり、タバコと同様にこれから医学的にもその危険性が証明されていく途中経過にすぎないことを俯瞰しなければなりません。
フランス、フィンランドをはじめとしたヨーロッパ諸国やイスラエルでは、すでに国家が携帯電話の安全使用についてのガイドラインを公表しています。アメリカでもサンフランシスコでは、2011年5月から携帯電話を購入するときに、携帯電話に伴うリスクについて顧客に通知・教育するように義務づけています。
携帯電話などの電気通信業界は、製薬業界よりもさらに巨大産業です。アメリカでも電気通信産業はホワイトハウスに大きな影響力を持っています。またいくつかの影響力を持ったロビー団体の退職年金の大半が電気通信産業に投資されていることが事態をさらに複雑にしています。
携帯電話会社は、このように政府に対して多大な影響力を行使するため、自社にとって不都合な医学的事実を隠蔽しようとやっきになって務めるでしょう。それはタバコ会社が、あまりにも歴然とした医学的事実が積み上がり、ごまかしがもはや効かなくなるまでタバコの健康被害を隠蔽し続けてきたのと同じ状況であるといえるでしょう。さらに、周知されていませんが、自宅の固定電話の子機も携帯電話と同程度の電磁波を出しています。
日本のソフトバンクは、アメリカ3位の携帯電話会社スプリントが、4位のT-Mobile USを買収すると報じられています。スプリントを買収したばかりですが、世界征服の野望を叶えるため、第3位のみならず第4位も買収してしまおうということになります。アメリカの通信会社を次々と買収していく先に何があるのでしょうか。アメリカのロビー団体の退職年金は誰が間接的に支払うことになるのか。そして、今年の6月から始まる携帯電話の24時間無料通話サービス。「ヘビーユーザー」のカテゴリーに分類したのは、1か月に2.5時間の利用です。24時間無料通話の危険性とは。人は便利さと快適さの代償に何かを失っているのではないでしょうか。
icon-pencil つづく・・・
待ちに待ったポーの家庭菜園のいちごちゃんが赤くなりました(*゚▽゚)ノ
鳥に食べられる前にささっと無事に収穫♪
はい!あおちゃん登場!
今回はくうちゃんも登場!
物珍しそうに見ていました~( ´艸`)
そしていちごのお味は・・・
すっぱーい!! Σ(;゚*゚)
でもほんのりあまーい!! (・∀・)
前回と違うのは次々といちごが赤くなっていること♪
そして大粒なこと♪
これからがもっと楽しみですψ( ̄▽ ̄)ψイヒイヒイヒイヒ
ポーと猫の写真館