今日も窓からパトロール♪|日本の医療とTPP(15)

今日は天気は良かったですが風が冷たっ(>_<)

ニャンズ達は窓際でパトロールしてました(^▽^)/

ベランダの野菜も少しずつ生長しています。

春がすぐそこまで近づいてきました〜どんどん種まきするよ〜♪

目次

ポーと猫の写真館


【りくちゃん】窓際はあったか~い!僕、好きです(Φ∇Φ)


【かいちゃん】今日は鳥さん来たかな?


【そらちゃん】どれどれ~そらちゃんが確かめてあげるよ~(ΦωΦ)ノ


【くうちゃん】くうちゃんも見た~い(*ΦωΦ*)


【スナップエンドウちゃん】スナップエンドウの赤ちゃんです~♪


【茎ブロッコリーちゃん】わっさわっさ生長中です♪


【ローズマリーちゃん】小さくて可愛いお花です~♪


日本の医療とTPP(15)

2010年2月9日、2013年発行予定の精神科診療におけるバイブル的存在である『精神疾患の診断・統計マニュアル 第5版(DSM-V , Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disordersの略)』の草稿が公表されました。アメリカ精神医学会(APA)が発行するこのマニュアルには、精神障害を診断するための解説、症状、その他の評価基準が記されています。精神保健医療分野では国際的なバイブルとされています。近代医学の病気の判断は何でも点数化(定量化)して、ある基準値をカットオフラインに定め、その基準値でもって「異常」「正常」を分類するのです。そもそも、その基準値は一体誰が決めるのでしょうか。最終的には統計学的に基準値を出す手法になると思いますが、世界中の人間すべてを調査できるわけでもありませんので、妥当性に問題が出てくるのは間違いありません。

2010年7月27日のロイターに「正常とされる人はいるのか?」という記事が掲載されました。この記事では、『DSM-V』に新たに追加される病態として「軽度不安うつ病」(Mild anxiety depression)、「精神病リスク症候群」(psychosis risk syndrome)、「気分調節不全障害」(temper dysregulation disorder)など、今までなら完全に健康とされていた人たちも、今後は病気に分類される可能性が高くなることに警告が発せられています。とくに「精神病リスク症候群」という新たな病態は、ごくありふれた風邪をひいている10人の子供に対して肺炎症候群のリスクがあると言うようなもので、実際にはそのうちの1人程度のもので、精神病に発展する可能性がわずかしかない人に誤ったレッテルを張る(ラベリング)ものです。

前回の改訂版『精神疾患の診断・統計マニュアル 第4版(DSM-IV)』では、注意欠陥多動性障害(ADHD)自閉症、小児双極性障害などの診断基準を大幅に緩め、その結果これら3つの病気がアメリカ国内にとどまらず、全世界で蔓延することになりました。一般的にはメチルフェニデートとして知られる多動症治療薬のうち、たとえば、ビッグファーマののマルティス社のリタリンやその類似品を服用しています。こうした薬の売り上げは、アメリカだけでも2008年度で約48億ドルに上ります。国際的な精神科・臨床心理の診断バイブルとなっている『DSM』は改定ごとに新たな疾患が増えていくのです。

2008年12月17日付けの「ニューヨーク・タイムズ」紙の記事で、「DSM-V」の編集員の半数以上が、製薬会社と金銭的な繋がりがあると暴露されています。科学的根拠(エビデンス)至上主義はどこにいったのでしょうか。こうした病気のマーケット拡大は、精神科領域にとどまらず、循環器科の高血圧の基準も改定ごとに下げられてきました。製薬会社は、病気が増えるほどマーケットが拡大されるので、病気を新たに創作することは金脈を掘り当てることに等しいのです。
つづく・・・