あおちゃんに逢いに

猫部屋の掃除をし朝ごはんを食べる。「一番はあおちゃんのごはんからだね!」みんなそれはちゃんと理解していてくれる。お線香の煙に乗って、あおちゃんに、私と7匹の猫ちゃんの気持ちが、空へと上がっていくのを待っていてくれる。猫に朝ごはんをあげてからは、毎日のルーチンである瞑想、ストレッチ、ヨガを行う。今日は朝から久しぶりに天気がいい。眩しいくらいの朝日。太陽礼拝を行うと本当に心も体も軽くなり温かい気持ちになれる。そして、庭の点検。今日もきゅうりやなすびなどたくさんの野菜が収穫できた。天候が悪い日が続いていたせいかゴーヤの実の付きが悪い気がする。新しい土を盛り、たくさんの野菜が収穫できるように願いを込めて肥料をまいた。

今日は雲ひとつないあおそら。私の大切な猫ちゃんの、『あおちゃん』と『そらちゃん』の名前のように雲一つ無く、澄み切った青空。そして、『ふうちゃん』の名前のように風薫る。心地よい爽やかな風が部屋の中を通っている。なんて気持ちのいい朝なんだろう。

大切なロシアンブルーのあおちゃんが虹の橋を渡ってから2ヶ月ちょっとが経つ。今日はあおちゃんが眠るお寺に手を合わせに行った。家から車で10分程。とっても綺麗な青空に見惚れてしまった。お寺に入ると蓮華の花が咲いていた。水の中ではメダカがたくさん気持ちよさそうに泳いでいる。あおちゃんはたくさんのわんちゃんや猫ちゃんと一緒にお墓に入って眠っている。あおちゃんは臆病で繊細それでいて優しい猫。最初は、はじめましてのわんちゃんや猫ちゃんと会ってちょっとびっくりしたかもしれないけど、もうみんなと仲良く穏やかに綺麗な光に包まれながら過ごしているだろう。家から藤の花の香りのお線香を持っていった。手を合わせ、残された猫たちの様子をあおちゃんに報告。寂しい気持ちの涙ではなく、嬉しい気持ちの涙が流れた。

蓮の花をみているとトンボが二匹飛んでいた。赤トンボだ!子供の頃、おばあから聞いたことがある。「赤とんぼは縁起がいい虫なんだよ」と。赤とんぼは後退せずに前のみに進む虫なので『勝ち虫』ともいわれていたり。池の周りを飛んでいた赤とんぼが、私のそばに来て止まってってくれた。赤トンボが「あおちゃんは元気に過ごしているよ」。そして、「前に進め、前に進め!今が成長をする時。ステップアップするんだ!」と、あおちゃんからのメッセージを私に語りかけてくれた。嬉しくて少し涙が出てきてしまった。

あおちゃんは、日々日常の中でいつでもそばで私と残された7匹の猫を見守っていてくれる。そして、またあおちゃんと出逢えるから、一生懸命に前をむいて歩んでいこう!その為に重要なことは、日常が日常であるために欠かせないこと、それは心身ともに健康でなければならないこと。小さな幸せも、「日常」がしっかりとあるからこそ見出すことができるのだから。そして、自分以上に自分のことを愛し、自分以上に自分のことを思っていてくれる『あおちゃん』という存在が居ることに、心の底からの感謝をし、生かされていることに感謝をし、幸せを感じれる心によって、人生を豊かで潤いのあるものに変えていきたいと思います。

あおちゃん、待っていてね!