SHARP X68000 FDD K61432-71 K61432-72 K-61435-72 修理

【FDDユニット】X68000 のFDD フロッピーディスクドライブ (Floppy Disk Drive) 

目次

SHARP X68000 CZ-600C用 FDD K-61432-71

X68000用のFDDは大きく分類すると4種類のバージョンが存在します。X68000初代機専用となるK-61432-71、ACE以降で使用されるK-61432-72があります。その他にX68000 PRO・PRO II(横置き)用と、3.5インチFDDを搭載するX68000 Compact・X68030 Compact用が存在します。

X68000も発売から既に30年以上経過した現在、FDD フロッピーディスクドライブ (Floppy Disk Drive)の電解コンデンサー等の寿命も尽きていると思われます。X68000を起動するためにはFDDは必要なユニットなので、少しでもFDDが動く状態が維持できるよう修理履歴等を備忘録として書き留めておきます。

【FDD】FDDの中心部分で分解しないと見えない所の電解コンデンサーも液漏れを起こしています。モータドライバーも劣化でピンが錆びている場合もあります。(Ver.09)
【FDD】チャッキング台を回転・コントロールするモータドライバーがある基板部分の電解コンデンサーも液漏れを起こしていました。(Ver.09)
【FDD】FDDの内部。チャッキング台の対となるコレットの内側。かなり汚れています。(Ver.09)
ID 容量 耐圧 シリーズ
FDD K-61432-71 初代用 FDD Ver.09
C13 100μF 16V Nichicon N728 85°C 低頭型
C18 100μF 16V Nichicon N728 85°C 低頭型
C20 100μF 16V Nichicon N728 85°C 低頭型
C22 100μF 16V Nichicon N728 85°C 低頭型
C10 10μF 16V Nichicon N742 85°C Φ4mm×5mm
C24 10μF 16V Nichicon N732 85°C Φ4mm×5mm
C26 10μF 16V Nichicon N744 85°C Φ4mm×5mm
22μF 16V Nichicon N742 85°C 低頭型 Φ5mm×6mm
22μF 16V Nichicon N744 85°C 低頭型 Φ5mm×6mm
10μF 16V Nichicon N738 85°C 低頭型 Φ4mm×5mm
1μF 50V Nichicon N738 85°C 低頭型 BP Φ4mm×5mm
→Φ5mm×11mm(代替 横向きに設置)
日立 HA13431
5.25インチFDD スピンドルモーター ドライバ (仕様:PDF)
電源用ペリフェラルコネクター水平取付型 4極

FDDの型番によって使用されているコンデンサの種類・個数が異なるので要確認。

三菱 M51785P FDD スピンドルモーター(仕様:PDF
M51785P / SPは、FDDスピンドルモーター用のシングルチップコントローラー用に設計された半導体集積回路で、パワーアンプ、ホール調整器、FGアンプ、発振器、速度弁別器、およびさまざまな保護回路で構成されています。

【FDD】ホール部分の取り外し事が難しい型(K61432-71 Ver.03)
【FDD】ホールを固定するネジは3箇所あり、そのうち2箇所のネジは回すことができない金属板の下に隠れている。初代機のFDDのみでなくACE〜SUPERのFDDにも存在している。(K61432-71 Ver.03)

FDD 修理メモ

Eリングには表裏があり、金属板を撃ち抜いて製造するため片面の角は丸くなる。角がある面を上に向けて装着すること。

ID 容量 耐圧 シリーズ
FDD Ver.03,04,07(要分解型
C13 100μF 6V Nichicon N728 85°C 低頭型
C18 100μF 6V Nichicon N728 85°C 低頭型
C20 100μF 6V Nichicon N728 85°C 低頭型
C22 100μF 6V Nichicon N728 85°C 低頭型
C10 10μF 16V Nichicon N742 85°C Φ4mm×5mm
C24 10μF 16V Nichicon N732 85°C Φ4mm×5mm
C26 10μF 16V Nichicon N744 85°C Φ4mm×5mm
22μF 16V Nichicon 85°C 低頭型 Φ5mm×6mm
22μF 16V Nichicon 85°C 低頭型 Φ5mm×6mm
22μF 16V Nichicon 85°C 低頭型 Φ5mm×6mm
22μF 16V Nichicon 85°C 低頭型 Φ5mm×6mm
22μF 16V Nichicon 85°C 低頭型 Φ5mm×6mm
10μF 16V Nichicon 85°C 低頭型 Φ4mm×5mm
1μF 50V Nichicon 85°C 低頭型 Φ4mm×5mm
1μF 50V Nichicon 85°C 低頭型 BP Φ4mm×5mm
→Φ5mm×11mm(代替 横向きに設置)
日立 HA13431
5.25インチFDD スピンドルモーター ドライバ (仕様:PDF)
電源用ペリフェラルコネクター水平取付型 4極
【X68000】K61432-71 全分解が必要なFDD 金属板ケースがに丸い円が多いのが特徴

SHARP X68000 ACE 以降用 FDD K-61432-72

【FDD】X68030 FDD スピンモータ上部に赤サビが発生。可能な限り除去します。(K61432-72)

電解コンデンサー 在庫確認

ID 容量 耐圧 シリーズ
C13 100μF 16V Nichicon N728 85°C 低頭型
C18 100μF 16V Nichicon N728 85°C 低頭型
C20 100μF 16V Nichicon N728 85°C 低頭型
C22 100μF 16V Nichicon N728 85°C 低頭型
C10 10μF 16V Nichicon N742 85°C Φ4mm×5mm
C24 10μF 16V Nichicon N732 85°C Φ4mm×5mm
C26 10μF 16V Nichicon N744 85°C Φ4mm×5mm
22μF 16V Nichicon 85°C 低頭型 Φ5mm×6mm
22μF 16V Nichicon 85°C 低頭型 Φ5mm×6mm
22μF 16V Nichicon 85°C 低頭型 Φ5mm×6mm
22μF 16V Nichicon 85°C 低頭型 Φ5mm×6mm
22μF 16V Nichicon 85°C 低頭型 Φ5mm×6mm
10μF 16V Nichicon 85°C 低頭型 Φ4mm×5mm
1μF 50V Nichicon 85°C 低頭型 Φ4mm×5mm
1μF 50V Nichicon 85°C 低頭型 BP Φ4mm×5mm
→Φ5mm×11mm(代替 横向きに設置)
日立 HA13431
5.25インチFDD スピンドルモーター ドライバ (仕様:PDF)
電源用ペリフェラルコネクター水平取付型 4極
【FDD】X68000 XVI FDD(06) FDDのバージョンによって容量・耐圧が異なります。
【FDD(06) ホイール基板取り外し◎】・・・液漏れなし
(C6)0.1μF50V(Φ4mm×7mm)、(C7)22μF16V(Φ5mm×7mm)、(C8)0.47μF50V(Φ4mm×7mm)
修理内容:FDプロテクト確認用センサー不具合の為、センサー交換(0ドライブ)。全コンデンサー交換(0・1ドライブ)、eリング交換(ドライブ0)、グリスアップ(0・1ドライブ)
修理・撮影日:2020年5月23日
【SHARP X68030 CZ-500C FDDユニット 修理】コンデンサの電解液の経年劣化による漏れにより容量抜けもあるが、本体の保管状況や使用上環境により、埃やサビによる劣化による故障が後期型には多い。撮影日:2022年8月21日

FDDメンテナンス備忘録

FDD K-61432-71 初代用

FDD K-61432-72 K-61435-72 ACE〜68030用

02:
03:
04:
05:
06:K-61435-72 コントロール基板:K36-0291-02 スピンモータ基板:YG-H2
07:最終形(※実装部品は06に近いが07はプロテクトセンサー等が異なり、代替部品はない)
 ※FD挿入後にFDがロックされない場合はドライブ交換が必要となる。(※ホイール基板・インデックスホール検出用センサーの不具合)全て07で揃えるたい場合には07専用の部品構成のドライブとなっているため、つまり、同仕様に修復する際には新たに07のドライブを用意する必要がある。07ドライブを搭載している機種は後期の機種である。つまり、X68000 XVI や X68030が必要となる。しかし、必ずしも07番が搭載されているとは限らない。07は入手困難なドライブとなる。

SHARP 調整履歴

IH:
IL:
IM:
JI:
JJ:
OAJ:
OAK:
OBE:
OBH:
OBI:
OBJ:
OIL:
OOM:

FDDヘッド調整方法

FDには、インデックス・ホールが1周に1箇所開けられており、これを発光ダイオードとフォトトランジスタで光学的に検出している。インデックス・パルスはFD1回転につき1パルス発生することにより、トラックの開始と終了を認識することができる。インデックス・パルスの立ち上がりから、バースト信号までの時間を測定し位置の精度を高めている。

非常に細かい調整が必要なため、安易にコンデンサを交換する為にスピンモーターやステッピングモーターを外してはいけない。スピンモーター側でもクランプ・ハブとコレットの位置がずれば、ヘッドの位置も外周または内周側に寄るので、正常に読み込むことができなくなるので注意。

FDDの故障修理依頼は「お問い合わせ」に必要事項を記入し送信してください。

その他 FDDユニット 修理 備忘録

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