猫の妖怪日本編

猫の妖怪日本編


11月18日撮影(加工等なし):ゴーストそらちゃん

猫又
大別して山の中にいる獣といわれるものと、人家で飼われているネコが年老いて化けるといわれるものの2種類がある。

中国
「猫鬼(びょうき)」「金花猫」隋時代に怪猫の話が伝えられている。

日本
『明月記』
天福元年(1233年 鎌倉時代前期の藤原定家)8月2日に南都(奈良県)で「猫胯」が一晩で数人の人間を食い殺したと記述がある。

『徒然草』
鎌倉時代後期の随筆(1331年頃 第89段)に「奥山に、猫またといふものありて、人を食ふなると人の言ひける…」と記されている。

江戸時代には図鑑様式の妖怪絵巻が多く制作されており、猫又はそれらの絵巻でしばしば妖怪画の題材になっている。

『百怪図巻』1737年(元文2年)
人間女性の身なりをしなた猫又が三味線を奏でている姿が描かれている。

『画図百鬼夜行』1776年(安永5年)
障子から顔を出した猫(左)、頭に手拭を乗せて縁側に手をついた猫(右)、手拭をかぶって2本脚で立った猫(中央)が描かれており、それぞれ、普通の猫(左)、年季がたりないために2本脚で立つことが困難な猫(右)、さらに歳を経て完全に2本脚で立つことのできた猫(中央)として、普通の猫から猫又へ変化していく過程を描いたとものとも見られている。

ゲゲゲの鬼太郎
第2部:第7話 猫又 昭和46年11月18日放送
水木しげるロード:猫又
つづく・・・